「コンカレントエンジニアリングにおける金型制作」
望月@東京都立高専
設計指導,CAD,CAM指導を行っている.
高専に来たのは5年前
沼津の工業技術センタにいた。16年設計の指導をしていた。
手書きから2DCADに以降するという仕事があった。
2DCADが安くなって普及していた。
その後、1980年の後半に3DCADが出てきた。
高専で生産システム学科創設があった。そこで高専に移った。
国際会議で北京航空航天大学に行って来た
中国のイメージが自転車から,自動車に変わった.
どこへ行っても大渋滞。
北京の大学には多くの3DCADが入っており,教育も盛んに
行われている.中国の教育は進んでいる.逆に日本は危機感が
なく,かなりやばい.
近い将来,アジアの中心は北京に移るであろう(私見).
日本企業が日本人を採用することがなくなってアジア系人材を
雇うようになるのではないか(私見)。
@リテラシー(Literacy)
ワープロなどでブラインドタッチができるのと同じように,
3DCADを使えるまで教育することは大変.
2DCADのリテラシーは簡単だった.
製図を何年かやっていれば,考えたことを図としてあらわすのに
手書きでもCADでもかわらない
3Dのリテラシーは2Dのようにはいかない.
学生には,4〜7月までドラフターを使用し,
7月〜2D−AutoCADを使う.
3Dはその後.
2Dのリテラシーは数週間で終るが,
3Dは難しい....
3Dより2Dの方が早いという人は3Dのリテラシーが足りない
3Dのリテラシーが身に付けば,
2Dより遥かに高精度な設計が出来る。
・3Dモデルの作り方の例
いきなりモデリングするのではなく,作る手順を考えること.
講演するときに,何から話そうか.考えることと同じ.
特徴(形)をよく理解すること.
加工イメージを浮かべること.
A設計能力を高めるには?
学校では設計能力を高める教育をほとんどしていない。 皆無に近い
リテラシーの教育と編集設計の教育をしているだけ。
モデリングはできるが,寸法,公差,粗さ,etc....を決めること
のできない人が多い(←設計をしていない人が多い).
材料力学や機械工学の関連科目とのネットを張ることが重要である.
今後の教育の在り方として,
ネットを張れる教育を行う必要がある.
材力,熱,流体,機械,etcを別々に教えていてはダメ.
・型設計の方法
手順:抜き勾配,パーティングラインを決める.
→2コどり,3コどり?を決める.→ゲートを決める.
→ピンを配置する
キャビコア部分は,3D当たり前.
ダイセットも,現在、3D化している。
・リテラシーと設計を一緒に行うと2DCADより効果を望めない.
それで2Dより効果が出ないといって,3Dをあきらめる人が多い.
3Dで”ブラインドタッチ”できるようになってから,2Dと比較
して欲しい.
<<Q&A他>>
設計者として加工の事を知る必要があるのだが
→コンカレントに作業を進めいつでもDR出来る環境にするべき
現在の設計者にリテラシーを求めても
実際CADに触っている時間は半年に1週間しか触っていないなんて
場合もある。
→昔2Dの時もCADの専属オペレーターなんてのがいた
→過渡期にはそういうことがよくある。
→3Dの場合も同じ需要になるだろう>過渡的に人材派遣で補う
→4〜5年後の学卒が、オフィス系ソフトと同じように
→2D−CAD,3D−CADが使えて当たり前という人材が出てくる
40年設計している人にリテラシーを求めるには?
→横に技能工(オペレーター)を付けた方がいい
半年前の部品は使えないことが普通.このようなとき標準部品を
どのように考えたらよいか.
→将来はインターネットを使って部品メーカから3Dデータを
→ダウンロードするようになる.日本の部品メーカの存在も危ない.
→部品メーカも人件費の安いアジアに委託するようになるのでは.
→今後4年くらい,3D−CADに関しこんなもの使えないというところと
→こんないいものはない!というところと二極分化するだろう
→2D−CADもそうだった
→2D−CADも昔は高かったが今は安い
→日本には特殊な金型,重要部品の金型しか残らない
→通常の金型はどんどん外に出て行く
リテラシー的な見方と
設計としての見方では相反する部分がある。
→学校では歯車減速機など編集設計しかやっていない
→これは設計ではないトレースである
→それがジレンマでもある。
個々の知識はあるがそれをつなぐ能力がない
これについて何か教育のしかたがあるのではないか
→みんな悩んでいる,現実的にむずかしい。
→金型をひとつ例にとって 材料力学,機構,流体,熱
→を一貫して説明すると非常にわかりやすい
→しかし今の教育現場は,それぞれが独立した状態で
→1から始めるやりかた。
→教育体制の全てが細分化されて別々に進められる
→それがひとつになるのが
→学校を卒業して企業に入った時
→会社に入って初めて,そうかそういうことだったのかとわかる。
後日談メールにて
金型をひとつ例にとって 材料力学,機構,流体,熱
を一貫して説明する
学校で出来ないのなら,有志で作ろう!
→是非、やりましょう。これができたら、すごいぞ。
<以上>
