「ちゃんとしたデータを作ろうよ」 森@AB



設計をしているというよりは,曲面処理に追われている.
曲面処理だけでProEのキャパが溢れている
  「明日の朝までにデータ用意しておいてネ....」
  「あ,あ,明日の朝までにですか?....」
  「...........」
	人間として扱ってほしい。


最終段階になってからカット,突起すら出来ない そんな状況におちいった事はないか? そしてProEはこんなこともできないのか!...と来る これはやり方が悪いからそうなる。

メーカからデータを頂く方法として以下の3つがある.

 @図面(2D)
 AIGES(3D)
 BPro/E(3D)

 @,Bでデータを貰った場合の金型工数比較
 @を1とすると,Bは1.5から2かかる.
	1.5の内訳は,
	0.7が曲面処理(一人でしか出来ない)
	0.8が金型設計(パラレル)

OHP-01

曲面処理の問題(BPro/Eデータの場合)

 - 絶対精度で精度管理せよ!最低でも絶対精度0.01mm

	根拠は希薄だが,通常のモールド品で0.01mm以下の
	微少エッジが必要なものは殆どない
	しかし,最低でも1/100mm台のオーダーが必要な
	部分がある(少なくとも金型構造上)。
	したがって0.01mmが最低限必要な要求精度といえる


 - ジオメトリチェックを黙認するな!

	ジオメトリチェックがあると,下流工程で絶対使えない.
	上流は愚か源流のひとしずく(=ワンフィーチャー)が汚いと,
	下流の水がきれいなことは絶対ない

	何らかの警告だから、警告を無視して作るな
	精度管理をしっかりやらなければイイデータは作れない


 - ジオメトリチェックとなる例4つ

	微小な面,面が剥がれている,面の交差,
	エッジを伸ばしてもつながらない.

	Solidでありながら実は正確な実空判断が出来なくなっている
	それでもモデルは成り立っている。
    
case 1

case 2

case 3

case 4

<<Q&A他>>

IGESで受け取った場合どうしているのか?

→IGESデータの場合は諦めがつく,力仕事で如何様にもやっつける
→精度管理されていないProEデータよりは,絶対精度で押さえられている
→サーフェイスモデラあたりのデータの方がよっぽどマシ

→最悪の場合は設計に利用しない,CAM側で一面ずつ加工するしかない。


加工サイドで最も重要視している事は何か?

→精度が管理されている事。
→ジオメトリエラーが限りなくゼロに近いこと。


それだけですか?

→それだけです。
	追加→そこまで出来てるデータを作るところは仕事のやり方自体
	追加→しっかりしている。


3D化により金型設計は,たった0.8にしかならないのか?
能力が低いのではないか?

→本当は50%,40%になる。原因は能力,方法論が低い


曲面処理に関しても0.7もかかるなんてやっぱりヘタなのか?

→ヘタである。


Parasolidデータの評価は?

→ParasolidカーネルならばSTEPでかなりいい線で
→データ交換できる


I−DEASからのダイレクトコンバータでのデータを
受け取ったことはあるか?

→No,全てIGESかSTEPです。

I−DEASのIGESはどうか?

→3Dデータ支給だよと言う話が出た時に
→一番最初に相手のシステムは何かを確認する
→Parasolidカーネルならばまぁなんとかなるなぁと
→いう安堵感がある
→I−DEASと聞くと.....えっ!...

	追加→マスターシリーズ6は大分マシです。
	追加→つい先日やっつけましたが楽でした。

→一番イヤなのはProE
→精度管理がクリアされていないProEのデータほど
→扱いにくいものはない

→精度管理がクリアされた行儀のよいProEデータであれば
→30分以内に目の前でモールド,キャビコア分割できる。

→現在そういった良いデータはまだ1%に満たない。


更に曲率管理が出来ていれば完璧か?

→ぐれいと!


→精度管理というスタート点をクリアさえすれば
→なんら問題無い。
→精度を上げたからと言って,その後の不利益は無い
→(ファイルは重くなりますが...)
→同じ苦労で良いデータができる。
→設計している本人にも利益がある,終盤戦になって
→カットや突起が出来ないなんてバカな状況に陥らずに済む。


良いモデルの作り方はオープンに出来ないか?

→だいたいは筒井CDに出てる。


Solidモデラの限界として計算機でやっている以上必ず誤差がある。
誤差ゼロはありえない。
その辺のまるめ方がParasolidはうまい
ProEはヘタだ

→その辺の問題で悩んでいる。
→絶対精度で精度管理しろといいながら
→如何に曖昧さを残すかという部分がある
→ABでスタンダードを思い切って1/1000mmに
→持っていかない理由がそこに有る。
	

キャビ,コア,ボスリブなど別部品で設計する。
もともと設計の手順とはそういったものである。
機能が違うのだから,ワンパートにするべきではない
下手にまとめちゃうからパラレルに出来ない。
デザインと機構をパラレルに進めたければ
パート自体パラレル=別パートにすればいい

最終的にマージするかどうかだけの問題。

これをバラのまま金型屋に出す

→金型屋にとってもすごく使いやすいデータである。


再びの議論,機能モデルと加工モデルは一致するだろうか?

→金型屋としては,加工を意識したモデルを作ってくださいという
→意識はあまりない。

→まずは行儀の良いデータを作ってください。
→そうすれば,結果的に加工を意識したデータになっている。


そういった事を設計者が知らない。
そういった教育が必要

→3D以前に設計とは何かという議論の上からじゃないと
→単にテクニカルな問題を突き詰めても
→トレース手法にしかなり得ない
→それは設計ではない

→金型屋として営業的に見れば
→お客さんに仕事をさせないことが利益につながっている
→ボラックボックスが大きければ大きいほど,利益の幅が大きい
→そのブラックボックスを小さくして行くことは
→イコール利益の元を断ってゆくことに他ならないが
→そんな事で利益を追求していってもウチは消えていくだけ
→ブラックボックスは放っておいても小さくなってゆく
→そんなものは早いところ捨てて次のステップに移行しなければ
→ならない

OVER!

今度は家族同伴で2泊3日ってぇのはどうか
AMは遊ぶPMから議論,

<<以上>>