「コンカレントエンジニアリングのあり方と問題点」 −−三次元CADの有効性と企業革命−− 筒井@CADIC

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<<3D−CADは儲かる道具か?>>

CAMやCAEに特化して3Dの効果を求めると失敗する。 効果が上がったとしても、製品の開発費用の中の数パーセントにもならない。 開発費用全体を半減する目的で導入するべきである。

<<3D−CADのメリットは?>>

フィードバック回路ならば必ず偏差が出る 偏差をなくするにはフィードバックしない 企画がしっかりしていて神様のような設計者(プロデューサor棟梁)がいれば可 能...現場のこともお客さんのことも全てわかっている人。でもそんな人はそ うそういない とすればそれを助ける為の道具なり仕事のやりかたが必要になる 時定数を下げれば偏差は減る 頻繁にフィードバックをすれば 三角(偏差)を小さくできるからムダが減る 重要なカタチ(機能)から入力すると数パーセントの段階で機能のほとんどを見 極めることが出来る。 20%までが設計といえる,これが時定数。そこでフィードバックをする。 20%までで検討すると出図する前の設計者の仕事は激増する。しかし企業は儲 かる。 1:10:100の法則。(6シグマを参照のこと) シリアルな制御系をパラレルに組み替える 一気に流す これがコンカレントといえる これがなかなかむずかしい

***3D−CADのメリットは2つ***

時定数を下げられる可能性がある(設計がうまいことが条件) パラレルな制御系に変えられる可能性がある。 自分の考えたことを短時間で他の人に間違いなく伝える方法 立体は定性的ではあるが定量的ではない アッセンブリの断面図が多数必要。 部品間のクリアランスとかトルクとか回転数とか そういった情報が重要 これが設計の意図を記載した資料になる。 エンジニアの拡大再生産をできるようになる。 組図を補助にして立体をまわしていけば 素人にも誤解なく短時間で理解させることができる。したがってパラレルな仕事 の進め方が成り立つ可能性が出てくる 業界2番手3番手は自分でコンセプトを作らない。 他のメーカーの製品とカタログを見本にする。 コンセプトがないから、他社の動向に大きく左右される。開発途中で製品がなく なることもある。監督&球団フロントの責任。こんな企業は3DCADの導入よりも 先に勉強することがある。 コンセプトや試合の進め方が大切

<<効果を得る為の条件とは?>>

成果を上げるにはプロジェクトリーダが しっかりしていなければならない。 人数が増えてくると他力本願になり,みんな無責任になる それでもなんとかしようという事で,責任の分化をハッキリさせる→仕事がシリ アル(数珠つなぎ)になる。 はんこの原理 ハンコがあればいいでしょみたいな今のやり方になってしまう。 これからの日本で中小の企業が生き残るには (1)優秀な監督を育てる。またはハンティングしてくる必要がある。 (2)短期:3DCADを持っていれば大手から仕事をもらえる。いずれ過当競争に なる。 (3)長期:数%を食いに行く必要がある。  

<<明日に向かってすることは?>>

監督術の勉強が大事 負け試合を続けてるとモチベーションが下がってくる 肉体労働だけ;いわれたことしか出来ない。 自分の意見を出さない 無駄な仕事をやらせてはならない。 仕事のひとつひとつが勝ちに繋がるという事を 必ず上の人が明確にしなければならない 勝ち試合を続けていけば,みんな勝手に育ってくる   中小をきたえないと結局大手が困る 仕事が出す先がなくなる。 金の余裕のない中小でも共同購入なら高性能なソフトとハードをもてる。 さらに共同学習で中小の技術レベルを向上させたい。 IHIでは新人にCADを使わせない 手書きドラフタで図面を書かせる 如何に1本の線を消すのがたいへんなことか 設計者の本質は観察すること;考える事 であるということを教えている。  

<<Q&A他>>

みんな物理を見なくなっている →物理が解っている人は簡単な解析をしてイイ回答を出す →解っていない人程難解なコマンドを使って時間をかけて →わけのわからない結果を出す 限界が見えてこないとアイデアは出てこない 限界は物理からたどりつく 分業化された社会で自分の役割しか果たさなくなった →自分が出来る仕事をアウトソーシングしろ →自分が作るフィーチャー1個と外注業者が作るフィーチャー →1個の単価を比較して見るとよい。 →棟梁が出来る人は1/100人いるかどうか →企業は棟梁を育てろ →棟梁になれない人は出向させるか辞めさせるか →そのくらいシビアに考えないとだめ →2D−CADは道具として足し算が成り立つ →0.8の人が0.5のCADを使っても1.3になる →3D−CADはべき乗になる →例えば2乗とすれば0.8の人は0.64になる →0.5の人は0.25になる →1.25のひとは1.56 →1.5の人は2.25 →習熟度や設計システムが高度になれば →乗数が3,4となり大バケする。 →逆に能力の無い人はいくらやってもかえって時間がかかるだけ →うまく行かないからといってCAMやらCAEやらに →効果を期待しても投資効果は回収できない。 ・各部門で発生するバグを修正する費用の割合.  設計  製造  客  1   10  100  いかに早期発見が重要かがわかる. トヨタで部品のモジュール化を行っている. 自動車の各部品を,モジュール化すること進めている. あるサブアッセンをパーツメーカに任せてしまうような.. 日本はモジュール化が弱い.欧米に比べて遅れている. →トヨタは設計することを止めたのではないか? 親会社>アッセンブリのスペシャリスト 部品メーカー>モジュール化のスペシャリスト 2次下受けに仕事が落ちなくなる。 スペシャリスト化してきているので一括して考えるのは むしろ危険なのではないか? →企画;組立て;要素技術その他はマル投げしても車は出来る →欧米はそれが得意 新車種の開発期間 日14:米16:欧18 (単位月) →設計しないから早く出来る 見方がいろいろあるものだなぁ →ゴールはひとつしかない →美味しい頭のところだけ食いたい →みんなあまりにも低いところから見てるから →見る場所によって違って見えるだけ 大学サマースクール 欧米には社会人相手にサマースクールを開設しているが, 日本にはない,社会システムが違う ビルド;ビルド;ビルドは成り立たなくなってきている ビルド;スクラップ;ビルドでやらざるをえない →おもしろいと思わせることが企業にも学校にも必要 <以上>